大角生誕ワンマン直前インタビュー公開!
2022年10月23日(日) 高田馬場CLUB PHASE
nurié大角生誕単独公演 大角を祝ってよ!4 th「僕を愛す為の幸福論」
開催直前 インタビュー
「2022年 大角龍太朗の今」
昨年、26歳の誕生日を前に大角龍太朗の今を知るためのインタビューを公開した。そのときに予告したように、あれから1年経った 2022年に、昨年と同じ質問でインタビューを試みた。27歳の誕生日が近づく今、大角龍太朗はどんな答えを告げるのだろうか?
◆良い出会いが増えているのはすごく嬉しい
Q:今朝起きて最初にしたことは?
大角:1日の始まりは変わらず、シャワーを浴びることです。
Q:現在のInstagramのフォロワー数は?
大角:3,142人です。
Q:今、気に入っているアーティストは?
大角:SUGAR IN THE CLOSETです。「milk」のMVを見て良いなと思いました。シティポップや、80’s〜90’sのサウンド感の音楽を奏でているバンドで、アーティスト写真はもちろん、アートワークやホームページなども、アパレルブランドみたいでかっこいいんですよね。バンドとしての全体的な統一感がすごく良くて好きです。11月28日(月)に3470.MONの主催イベントで、スリーマンでのライブが決まったので楽しみです。今1番ライブが観たいのは、SUPER BEAVERです。言葉の紡ぎ方に自分と似たような感覚の部分があるなと思うので、ライブを観ていろいろ得たいなと思っています。特に好きな曲は「愛しい人」と「ロマン」ですね。
Q:好きな映画は?
大角:最近観た中だと、佐藤健主演の『ひとよ』と、石井裕也監督の『生きちゃった』ですね。映画を観るときは、基本は配信で観ることが多いですが、一人で映画館に行くこともあります。
Q:今、音楽以外ではまっていることは?
大角:カメラとファッション。最近は後輩のMV撮影や、ライブ写真を撮ったり、カメラでの仕事もしています。
Q:明るいニュースは?
大角:出会いが増えたことです。ツーマンライブ“2MAN Rush!!「Special Thanks」”はもちろんのこと、ツーマンやスリーマンでのイベントへの出演も増えて、6〜7バンドが出る対バンイベントに比べて、圧倒的に他のバンドと密度の濃い時間を過ごすことができるんですよ。ただ挨拶をするだけではなくて、深く話すことができて、良い出会いが増えているのはすごく嬉しいですよね。
◆明日を生きる力を与えていきたい
Q:音楽以外の目標は?
大角:人間力の成長です。ヴォーカルとして言葉を届ける存在として、自分がもっと人を愛さないとだめだと思うんです。出会いが増えたことで、「この人の人間力はすごいな」と感じる機会が多々あります。今よりもさらに人のことを思って、発言したり行動したりしていきたい。そのためにも、もっと人として成長したいです。
――人間力の成長に必要なことはどんなことだと思いますか?
大角:自分のことだけで生きていくのは違うと思います。当たり前のことですが、人を傷つけてはいけない。そういう部分での優しさや思いやり、礼儀は必ず必要だと思います。今年の初めからつい最近まで、自分自身が人を傷つけてしまうことが多かった気がするんです。自分がそんなふうには思っていない発言とかでも、人を突き放してしまったこともあったのではないかと。今まで仲が良かった関係者の人にも「最近ずっと怖い感じがして、近寄れなかった」と言われたりすることもありました。自分では気づかないうちに、そういう雰囲気を放ってしまっていたことは反省しています。だから、人と丁寧に接するということは、自分の人間力の成長に必ず必要なことだと思います。
――そのような状態だった大角さんに怖がらずにちゃんと言ってくれた人たちがいてくれたことは救いでしたね。
大角:実は最近メンバーとのミーティングで、メンバーが僕に対して、今思っている本音をまっすぐに話してくれたんです。それをきっかけに、自分の中のずっともやもやしていた部分が、すごくはっきりして。やっと今は、昔の感覚を取り戻せた感じがあります。メンバーはもちろん、僕に向き合ってくれた人たちがいてくれたから、本来の自分自身に戻ってくることができました。たぶん誰も言ってくれなかったら、いくところまでいってしまったんじゃないかなと思いますね。
Q:ヴォーカリストとして最大の出来事は?
大角:ライブが始まった瞬間と終わる時では、観てくれているお客さんの表情が変わっているということですね。例えば、対バンでのイベントのときは、他のバンドのファンの人が、最初はnuriéを興味なさそうに観ていたとしても、僕たちの音楽を聴いて、僕の言葉に触れることによって、最後にはまるで目の輝きが変わっていることがあります。オーディエンスの表情を、ヴォーカリストとして確かに変えてしまうことができるという実感が得られていることが、今の自分にとってはとても大きな意味があることです。
Q:音楽業界をどう思いますか?
大角:今は正直、音楽業界がどうこうとかは、あまり興味がないです。業界がどういう動きをしていようと、自分たちは自分たちの信じたことをやる。nuriéは自分たちの音楽を貫きます。
Q:努力する価値はありますか?
大角:あります。
Q:昨年より自信がつきましたか?
大角:自信を無くした部分もあります。今、10月に入ってようやく自信がついてきたかなと思えているところです。自分の感覚をいろいろ取り戻せてきているのが、今の自分の自信に繋がっています。
――自信を無くしてしまったのはどういう部分ですか?
大角:自分という人間の変化ですね。そこが1番怖かったかもしれないです。
――自信がついた部分は?
大角:確実に昔よりも良いものができているなという手応えはあります。ライブもそうですし、何よりメンバーに安心して背中を預けることができるというのが、1番自信に繋がるんですよね。この1年で、僕は強くなろうとしすぎて、一人で戦おうとしていました。全部一人で抱えこんでしまっていた。けれども、メンバーにちゃんと背中を預けられるようになってから、自分自身の自信を取り戻したことはもちろん、さらに新しい自信をつけることができました。
Q:1年前と違って重要になったことは?
大角:人への接し方と昔の自分の感覚です。今1番大事にしていることはメンバーへの信頼です。
Q:最も苦労していることは?
大角:やひろさんがいない現在のnuriéの体制をもっと自分の中で受け止めていくことかなと思います。やひろさんがいないことは本当に寂しいです。そのことで、ある時期までは、ライブに入り込めない自分がいたんですよ。ライブに行くのも怖いと思うこともありました。やひろさんがいない現実に、ライブの会場に入った瞬間に号泣してしまう日もありました。ライブをすることで、やひろさんだから託せていた部分があったことや、やひろさんがすぐ横にいてくれたからこそ、言えていた言葉があったことなど、本当にたくさんのことに気づきました。だからこそ、やひろさんがいないからできない、ではなくて、やひろさんの存在をずっと大切にしながら、今一緒にステージに立っている人たちと共に、自分が表現できることや伝えられることを、もっとしっかりできるようになっていこうともがいているところです。
Q:今の癒しは?
大角:メンバーの存在です。そして、信頼できる仲間が増えていることです。
Q:今、何が欲しいですか?
大角:ポータブルネブライザー、ワイヤレスマイク、Apple Watch、Nintendo Switchです。
Q:やってみたいことは?
大角:今すぐではないですけど、自分のブランドをやりたいですね。ファッションが好きなので、洋服のブランドを作ってみたいです。
Q:もっと影響を与えられると思いますか?
大角:思います。
――どんな影響を与えられる存在になりたいですか?
大角:明日を生きる力を与えていきたいです。そう思うのは、僕自身が音楽に救われてきたからです。僕たちが音源を出すことによって、例えば日々の生活の中で、イヤホンからnuriéの音楽が流れるわけじゃないですか。そんなふうに日常の中で寄り添っていたい。曲を聴いてくれている人が、がんばろうと思ってくれる存在でいたいですよね。
Q:1年前の自分にアドバイスをするなら?
大角:ないですね。全てが今を形成していると思っているので。
◆「これは間違いなく自分の感動だ」と感じてもらえるようなライブにしたい
Q:nuriéは1年後にどうなっていたいですか?
大角:バンドの規模感を大きく上げていきたいです。来年、2023年7月29日(土)に、新宿BLAZEでの4周年ワンマンライブももちろんありますし、このライブからの先の動きでは、もっと大きい場所を目指していきたいので、どんどんステップアップしたいですね。
Q:1年後の自分はどうなっていたいですか?
大角:たまにライブ中に、頭が真っ白になって、言葉がこんがらかることがあります。これでは伝わらないだろうと思うことがあるので、もっと言葉の伝え方が上手くなっていたいです。具体的な例えで表現したりだとか、言葉を紡ぐという部分をさらに強化したいです。
Q:1年前と同じ質問に答えていかがでしたか?
大角:おもしろいですね。1年前と真逆な部分もありましたし。過去にリリースした曲の歌詞を改めて聴いたときに「こんなことを思っていたんだな。今とは違うことを考えているな」と思うときもあるのですが、今回のインタビューでも、やっぱり人って変化していくのだなと感じました。
Q:最後に、2022年の大角さんの誕生日を祝うワンマンライブに向けての意気込みをお願いします。
大角:「晴天に吠える。」の歌詞でも「誰の感動なんだ?」と歌っていますが、誰かの感動を見ているのではなくて、「これは間違いなく自分の感動だ」と感じてもらえるようなライブにしたいです。そのために、僕自身が、心にしっかり響く音を届けて、言葉も発していきます。間違いなくこの日にしか体験できない感動が生まれると思いますので、ぜひ一緒の時間を過ごしましょう。
(文・武村貴世子)
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